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いいよね大正ロマン

幻影博覧会を読んでみました。
真夜ちゃんが可愛くて辛い。

いいですよね、大正ロマン。
西洋文化が入り混じっていて、ノスタルジックで。憧れるわ。
でも、こういう過去の時代を舞台にした作品って、好きだけどその分だけ辛いんですよね・・・。

物語を作るからには多少なりとも美化が入るんですよ。
読んでもらうためでもあるし、憧れとは程遠くなってしまうからだったりするけど。
要は、アイドルはトイレ行かないってやつです。

何十年か先、未来の人が現代を扱った作品を見たら、多分憧れたりすることもあると思うんだ。
でも、その現代に生きてる私たちからしたら、なんかもうお先真っ暗で救いようがねえーって感じだったり、現実は物語みたいに楽しくなかったりする。
今の自分が作品を見て憧れてる時代も、きっと同じだったんだろうなって。
上辺だけ見たら理想かもしれないけど、実際に暮らしてみるとどうだろうなぁ。
影の部分に失望するかもね。

仮に、憧れるような過去の時代に生まれていたとしても、物語のような生活ができる人なんてほんの一握りだろうから。
それぐらいだったら今のままでいいかって思ったりもする。
ぶっちゃけねぇ。
自分の性格考えたら、海老茶式部の美人女学生と出会えるわけなかろうって思うわ。
矢絣の着物と袴の艶姿、自分が女だったら室内着にするぐらい好きなんだけど。
憧れが強ければ強いほど、隠れているであろう現実との落差に悲しくなる・・・。

きっといつの時代でも同じことね。
草枕に書かれているように、どこへ越しても住みにくいんだろうな。

現実は往々にしてつまらないよ。
理想なんて創作物の中にしか存在しないわ。


・・・ハッ、誰か大正ロマンのゴーストをですね。いや、どっかで見たような。
隗より始めよって? ハイ、スイマセンでした・・・。

by houkiboshi1096 | 2014-05-18 22:53 | 日記  

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